人間は、なぜ問い続けるのか
すぐには答えの出ない問いを、人間はなぜ作り出してしまうのでしょうか。ローウェンスタインの情報ギャップ理論、幼児期からすでに始まっている「なぜ」という問い、そして自分の考え方そのものを振り返るメタ認知の力から、問い続けるという営みの土台を見ていきます。
Library Door 05
人間は、いつから「なぜ」と考え始めたのでしょうか。問い続けてきた道をたどります。
Door Guide
世界は何からできているのでしょうか。人間は何を知ることができるのでしょうか。よく生きるとは、どういうことなのでしょうか。
人は、すぐには答えの出ない問いを、言葉にし、対話し、考え続けてきました。
哲学は、正解を一つ覚えるためではなく、問いの形を確かめるための営みでもあります。
What We Explore
この扉では、古代の自然哲学から、知識、心、自由、倫理、死、生きる意味までを横断します。
異なる時代や文化の考えを並べながら、どの答えを信じるかだけでなく、なぜその問いが生まれたのかを見つめます。
Questions
答えを急がず、問いが生まれた背景と、異なる考え方のあいだを歩きます。
哲学には、長く議論されながら結論の出ていない問いが数多くあります。わからないまま考え続けることも、この扉の一部です。
Thinking Journey
長編シリーズでは、死を知る心、祈りと神話、都市と文字が生まれた先で、人間が問い続ける営みを見つめます。
哲学の問いは、遠い時代の思想だけではありません。現在の自分が何を大切にし、どう選ぶのかへつながっています。
歴史をたどりながら、問いを自分の生活へ持ち帰るための入口です。
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すぐには答えの出ない問いを、人間はなぜ作り出してしまうのでしょうか。ローウェンスタインの情報ギャップ理論、幼児期からすでに始まっている「なぜ」という問い、そして自分の考え方そのものを振り返るメタ認知の力から、問い続けるという営みの土台を見ていきます。
そうして得られた答えを、私たちは何をもとに「知っている」と言えるのでしょうか。スペルベルらの認識的警戒理論、ニッカーソンの確証バイアス研究、そして経験でさえ揺らぐという知覚の仕組みから、経験・証言・権威・証拠・理屈という5つの土台の頼りなさと、それでも積み重ねられる知識のあり方を見ていきます。
法律、常識、多数派、結果、動機。何が正しいかを、私たちは何によって判断しているのでしょうか。ミルの結果を重視する立場、カントの原則を重視する立場、そしてギリガンが指摘した関係を重視する声から、一つの日常場面を通して、複数の倫理的視点を見ていきます。
脳は意識より先に動いている——そんな実験結果は、自由意志を否定するのでしょうか。リベット実験とその後の研究、そして哲学の視点から、選択と責任のありかを考えます。
身体は絶えず入れ替わり、記憶も思い出すたびに書き換わる。それでも「同じ自分」だと感じられるのはなぜか。細胞の科学、テセウスの船、パーフィットの哲学から考えます。
脳の仕組みがわかっても、なぜそこに”感じ”が伴うのか。ハードプロブレムと、意識の二大理論を検証した2025年の対抗実験から、答えの出ない問いに向き合います。