対人の不安

悩みをひとりで抱え込まない方がいい3つの理由

カフェのテーブルに置かれた2つのカップとノート、誰かに悩みを話す雰囲気の静かな風景
カフェのテーブルに置かれた2つのカップとノート、誰かに悩みを話す雰囲気の静かな風景

どんな人にでも悩みのひとつやふたつあるものです。

だからといって、それを抱えたまま生きていくのはとてもつらく苦しいものでもあります。

悩んで悩んで悩み抜いたその先に成長があるなら、思い切り悩むのもいいかも知れませんが、なかなかそうはいかないのが現実です。

多くの場合、悩み続けることで視野は狭くなり、気持ちは重くなり、こころも身体も疲れていってしまいます。

あなたは悩みを抱えてしまった時、どうしていますか。

今回は、悩みをひとりで抱え込まない方がいい理由をお伝えいたします。

悩みに大きいも小さいもない

初めて相談にみえる方に多いのが
「こんな悩みでも相談していいのだろうか」
です。

私自身は、悩みに大きいも小さいもないと思っています。

例えば
「夕飯の献立が思いつかない」
一見すると小さな悩みに見えますが、配偶者が暴力的なご家庭ならどうでしょうか。

ことあるごとにモラハラや暴力を受けていたりすれば
「夕飯の献立が思いつかない」
ことは、とても重要な悩みと感じていらっしゃることでしょう。

また
「このままでは会社が倒産してしまう」
という悩みを抱えていらした経営者の方は、自殺まで考えてしまうほど思い悩まれていましたが、ひとつづつ整理していくと、そこまで深刻な状況ではなく、取引先との話し合いですんなり解決しました。

つまり、悩みの大きさは、表面的な言葉だけでは判断できないんです。

他人から見れば小さく見えることでも、その人にとっては切実な問題であることがあります。

逆に、とても大きな問題に見えることでも、整理してみたら思っていたほどではなかったということもあります。

だからこそ
「こんなことで悩むなんて」
と自分で切り捨ててしまわないことが大切です。

悩みをひとりで抱え込まない方がいい

悩みとは多くの場合
「しなくちゃいけないけど、したくないこと」
です。

しかしこれだとストレート過ぎるので
「しなくちゃいけないけど、方法がわからない」
に変換しています。

そしてその方法をひとりで探し回っている状態、これが悩んでいる状態です。

情報化社会である現代は、インターネットを活用すれば大概のことは調べられます。
しかし、それで解決しないから悩み続けているわけです。

つまり、情報が足りないだけではないんです。

気持ちの整理がつかないこともありますし、何をどう考えたらいいのかわからなくなっていることもあります。

あるいは、方法は見えていても、不安が強すぎて動けなくなっていることもあります。

この、悩み続けている状態は、長期化すればするほどマイナスな感情が積み重なり、自分で自分を押しつぶすことになってしまいますので、おひとりで悩まれることはお勧め致しません。

悩みをひとりで抱え込むというのは、問題そのものと向き合うだけでなく、その問題を前にした不安や焦りや恐怖とも、たったひとりで向き合い続けることになります。

それは本当に消耗することなんです。

悩みをひとりで抱え込んでしまうと

悩みは人によって様々です。

自分ではとても大きな悩みだと感じていても
「こんなことで悩んでいると知られたら笑われるんじゃないか」
などと、つらい状況であるにも関わらず、他人の目を気にしてしまって、ますます深みにハマってしまいます。

これでは相談どころではなくなってしまうので、悩みが悩みを呼び、不安が恐怖を呼びます。

不安や恐怖に苛まれてしまうと、もはや思考は停止してしまい、負のスパイラルへと陥ってしまいます。

最初は、ただ少し困っていただけかも知れません。

でも
「どうしよう」
と考え続け
「誰にも言えない」
と思い
「こんなことで悩む自分がおかしいのかも知れない」
とまで思い始めると、悩みはどんどん重たくなっていきます。

そして、本来なら相談すれば少し軽くなったはずのことが、抱え込み続けることでさらに苦しくなってしまうんです。

悩みそのものがあなたを追い詰めるというより、悩みを閉じ込めたままにしてしまうことが、あなたを苦しめてしまうことも少なくありません。

悩みをひとりで抱え込んでしまったために

不安や恐怖に苛まれながら思い悩んでいると、表情や行動、生活にも変化が見られるようになってきます。

表情は暗く、伏し目がちになっているあなたを見て声をかけてくれる友人がいたとしても、その声すら届かなくなってしまいます。
そうなれば友人は離れて行き、孤立してしまいます。

孤立してしまうと自分自身との対話が多くなります。

そこで交わされる対話で悩みが解決することは、まず望めません。

むしろ
「どうせ無理だ」
「もうダメかも知れない」
「誰もわかってくれない」
といった言葉が、頭の中で何度も繰り返されてしまうことがあります。

そうなると、悩みを整理するどころか、悩みに飲み込まれてしまいます。

ひとりの時間が必要なことも、もちろんあります。
静かに考えることが必要な時もあります。

でも、ずっと閉じこもるように抱え込み続けてしまうと、こころの中の声はどんどん偏っていってしまいます。

だからこそ、外とのつながりを完全に絶たないことが大切なんです。

悩みをひとりで抱え込まないために

悩みをひとりで抱え込んでも、ろくなことはありません。

思い悩んでしまう前であれば、ひとつづつ紙に書き出して客観的に分析し、頭の中を整理することで道が見えてきたりもしますが、実行しようとすると辺縁系がブレーキをかけてきます。

無意識から湧き上がってくる不安と対峙するには、ある程度のトレーニングが必要になりますので、なかなかサクっと解決しなかったりします。

ですので
「ひとりでなんとかしなきゃ」
と頑張りすぎないことも大切です。

悩みを抱え込まないというのは、弱さではありません。
むしろ、自分の限界をちゃんと知っているということでもあります。

こころが苦しい時ほど、人は
「迷惑をかけたくない」
「自分でなんとかしなきゃ」
と思いがちです。

でも、本当に苦しい時に助けを借りることは、とても大事な力なんです。

「こんな悩みでも相談していいのだろうか」という考えを捨てる

どんな悩みであっても、あなたが悩んでいることは事実です。
大切なのは悩みの大きさではなく、あなたにとっての重要度です。

その悩みにたったひとりで立ち向かうことは本当に大変ですし、なにより大切な時間を費やしてしまいます。

しかし、誰かに話したからといってすぐに解決しないかも知れません。

それでも、自分自身との対話だけでなく、他人との対話を重ねることで、こころの負担を少しづつ軽減することができます。

相談というと
「完璧に説明しなければいけない」
「ちゃんとした悩みじゃないといけない」
と思う方もいらっしゃいます。

でも、そんなことはありません。

うまく言葉にできなくてもいいんです。
まとまっていなくてもいいんです。
ただ
「ちょっとつらい」
「少し聞いてほしい」
それだけでも十分なんです。

大切なのは、悩みを抱えている自分を放置しないことです。

大切な人に相談するのが一番

あなたが大切に思い、またあなたを大切に思ってくれている人がいらっしゃるのなら、ぜひその人に話してみてください。

私たちは単体で生きてきたのではなく、群れで生存と繁殖を勝ち取ってきた生き物です。

大切な人との関わりは、活力をもたらしてくれます。

もちろん、話したからといってすべてが解決するわけではないかも知れません。

でも
「話せた」
「受け止めてもらえた」
という経験そのものが、こころを少し軽くしてくれることがあります。

また、大切な人に話すことで、自分でも気づいていなかった思いに気づくことがあります。

話しているうちに
「本当はこう感じていたんだな」
「自分はこんなことが苦しかったんだな」
と整理されていくこともあるんです。

もし身近に大切な人がいるのなら、どうか頼ってみてください。

そして、もしすぐには話せないとしても
「話せる相手がいるかどうか」
を考えてみてください。

悩みを抱え込まないためには、その存在を思い出せるだけでも大きな意味があります。

さいごに

悩みをひとりで抱え込むと、悩みそのものよりも、抱え込み続けることによって苦しさが大きくなってしまうことがあります。

だからこそ、悩みに大小をつけず
「自分にとってつらいことなんだ」
と認めてあげることが大切です。

そして、出来ることなら、ひとりきりで抱え込まないでください。

紙に書き出すのでもいい。
少し気持ちを整理してみるのでもいい。
信頼できる人に、ひとことだけ話してみるのでもいい。

大切なのは、悩みの中に閉じこもり続けないことです。

悩みを抱えること自体は悪いことではありません。
でも、それをひとりで抱え込み続けてしまうと、こころは少しずつ疲れてしまいます。

だからどうか、あなたの悩みを
「こんなこと」
にしないでください。

あなたが苦しいと感じていることは、それだけで十分に大事なことなんです。