Journey 11|古い身体で、いまを生きる
地球が冷え、海が生まれ、生命が始まり、身体ができ、人類が増え、言葉が重なり、死が意識され、社会が大きくなっていく。その長い旅をたどってきたあとで、最後に戻ってく…
Other Route
地球が冷え、海が生まれ、生命が始まり、身体ができ、人類が増え、言葉が重なり、死が意識され、社会が大きくなっていく。その長い旅をたどってきたあとで、最後に戻ってく…
人間は自然に適応するだけでなく、植物を育て、土地を変え、食料を蓄え、見知らぬ人とも同じ仕組みの中で暮らす世界をつくってきました。農業、人口増加、所有と格差、役割と分業、文字、宗教、産業革命をたどり、人間がつくった環境が人間自身の暮らしをどう変えてきたのかを見ていきます。
動かなくなった仲間を前に、人類は何を感じ、何を考えてきたのでしょう。動物の死への反応、約10万年前の埋葬、ネアンデルタール人、悲嘆、祖先、死後の世界をめぐる研究から、死者との関係と、限りある時間を生きる人間の心をたどります。
人間の認知は、約7万年前に突然切り替わったのでしょうか。14万年以上前の装飾品、顔料や線刻、ネアンデルタール人の痕跡、言葉と累積文化の研究から、一度きりの「革命」では捉えきれない、人間の認知と文化の長い変化をたどります。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は、同じ時代を生きただけではありません。二つの人類は出会い、子どもを残し、その痕跡はいまも私たちのDNAに残っています。交雑、古代DNA、人口、環境の証拠から、単純な勝者と敗者では語れない二つの人類の歴史をたどります。
人類の歴史は、古い人類が順番に私たちへ変わってきた一本道ではありません。同じ土地を歩いた異なる人類、DNAから初めて見つかったデニソワ人、島で独自の歴史を歩んだ人類、そして再び交わった枝。複数の人類が同じ地球を生きていた時代をたどります。
人間の子どもは、なぜこれほど長く他者を必要とし、その時間を誰が支えてきたのでしょう。出生後も続く成長、共同養育、父親・きょうだい・年長者・血縁の外の人々、祖母仮説をたどり、人間の子育てを一人の仕事ではなく、関係の歴史として見つめます。
光や振動、身体の内側の変化を受け取り、身体を整え、行動へつなげ、経験を次の反応へ残す。生命がただ動く存在から、世界の変化に応じて動く存在へ変わっていった長い歴史を、感覚、感情、防御反応、ストレス、記憶からたどります。
光を使う小さな生命の活動は、海と大気の化学を変えました。変わった地球は生命の可能性と制約を組み替え、細胞、身体、行動、そして生命どうしの関係まで変えていきます。地球と生命が互いをつくり変えてきた長い往復をたどります。
水と岩石のあいだで続いていた化学反応は、どのように情報と境界を持ち、違いを次へ残せるまとまりへ近づいたのでしょう。生命が完成品として現れる前の長い過程をたどります。