人間の子どもは、なぜこんなにも弱いのか
人間の子どもは、なぜ長く他者を必要とするのでしょう。乳児の未成熟性、出生後の脳の成長、出産と母体代謝、長い学習期間をたどり、「弱さ」を欠陥ではなく、人間の成長のあり方として考えます。
Library Door 02
私たちは何者で、どこから来たのでしょうか。人類の枝分かれと出会いをたどります。
Door Guide
人類の進化は、古い人類が新しい人類へ順番に置き換わる階段ではありません。
異なる特徴を持つ複数の人類が、同じ時代の地球を生きていました。集団は移動し、離れ、再び出会い、ときには子どもを残しました。
現在の私たちは、その多くの枝のうち、いままで続いた一つの枝です。
What We Explore
この扉では、二本足で歩き始めた初期の人類から、ホモ属の広がり、ホモ・サピエンスの起源までをたどります。
化石、石器、遺跡、古代DNAが伝える証拠を見ながら、複数の人類がどこで出会い、何を受け渡したのかを考えます。
Questions
人類を一つの物語へまとめすぎず、証拠が示す枝分かれと重なりを見ていきます。
化石が見つかった場所、暮らしていた場所、集団が形づくられた場所は、同じとは限りません。複数の見方を並べて考えます。
Human Journey
長編シリーズでは、生命と身体の歴史をたどったあと、複数の人類が生きていた時代へ進みます。
ホモ・サピエンスだけを中心に置かず、同じ地球を生きた近縁の人類や、集団どうしの移動と交流を見つめます。
その道は、言葉、象徴、物語、社会へ続き、現在の私たちが何者なのかという問いへ戻ってきます。
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人間の子どもは、なぜ長く他者を必要とするのでしょう。乳児の未成熟性、出生後の脳の成長、出産と母体代謝、長い学習期間をたどり、「弱さ」を欠陥ではなく、人間の成長のあり方として考えます。
人間の子育ては、本当に母親一人で完結してきたのでしょうか。父親、祖父母、きょうだい、血縁のない仲間まで、複数の人が子どもを支える共同養育の多様さと、現代の育児の孤立をたどります。
人間は、なぜ前の世代の知識を受け継ぎ、そこへ新しい工夫を加えられたのでしょう。観察、模倣、教示、道具に残る痕跡、失敗の共有から、知識が一人分の人生を越えて積み重なる仕組みをたどります。
人類の進化は、私たちへ向かう一本道ではありません。ネアンデルタール人、デニソワ人、ホモ・エレクトス、島で独自の歴史を歩んだ人類から、同じ時代に複数の人類がいた地球をたどります。
ホモ・サピエンスの故郷は、アフリカの一地点だけに求められるのでしょうか。各地に残る初期の化石、集団同士の長い交流、湿潤期に開かれた移動経路から、私たちの種が形づくられ、世界へ広がった過程をたどります。
ホモ・サピエンスが広がった理由を、脳の大きさや一つの発明だけでは説明できません。知識を受け継ぎ、遠くの集団とつながり、暮らし方を変え続けた人々の関係から、私たちの種の違いをたどります。