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うつ症状について

気分の上がり下がりは誰でも経験することですが、なぜ大きく落ち込み、うつ症状を発症する人としない人がいらっしゃるのでしょうか。

うつ症状が起きるきっかけや性格などについて考えてみましょう。

目次

うつ症状が起きるきっかけとメカニズム

うつ症状は、早期発見が難しく、「ちょっと調子が悪いだけ」と自分をごまかしたり、精神的な問題を抱えていると他人に知られまいとする気持ちが、発見をさらに遅らせたりします。

そのため重い症状に移行してしまう人も少なくありません。

自分や大切な人のうつ症状を見逃さないために、まずきっかけやメカニズムについて考えてみます。

うつ症状が起きるきっかけ

うつ症状が起きるきっかけは人によって様々です。

大切な人との別れや、災害や事件・事故、職場での大きな失敗や怪我など。
とてもショッキングな出来事がきっかけになることがあります。

また、結婚や出産、あるいは志望校への合格や会社での昇進など、一見幸せなエピソードでもきっかけになることがあります。

このような人生における大きな出来事以外にも、たまたま遅刻をしてしまった時や友人にお誘いを断られた時、あるいはネットショッピングで洋服のサイズを間違えて購入してしまった時やスマホを忘れて出掛けてしまった時など、日常のほんの些細な出来事がきっかけになってしまうこともあります。

うつ症状が起きるメカニズム

うつ症状が起きるメカニズムとして、1960年代に「モノアミン仮説」が提唱され、これを元に精神薬が開発され、処方されています。

我々の脳では数百億個の神経細胞が情報処理を行なっており、情報伝達を行う際に必要なモノアミン類(セロトニン・ノルアドレナリン・アドレナリン・ヒスタミン・ドーパミン等)の分泌異常が主な原因とされています。

また、「コルチゾール仮説」や「神経可塑性仮説」なども提唱されていますが、いずれも「仮説」の域を出ず、根本的なメカニズムは現在も解明されていません。

ストレスと性格

ストレス環境に置かれていても、うつ症状を感じない人もいます。
次は、ストレスの種類と性格について考えてみます。

ストレスの分類

ストレスはいくつかに分類できます。

・生物が関係するストレス
 ウイルス感染など

・物理的な環境が関係するストレス
 騒音や温度・湿度など

・化学的なストレス
 薬害や栄養不良など

・精神的なストレス
 精神的苦痛・怒りや悲しみ・緊張・人間関係など


現代の日本において、精神的なストレスがうつ症状を引き起こす最大の要因であることは、容易に想像できます。

うつ症状と性格

最近の研究では、うつ症状を起こしやすい性格があることがわかってきています。

・真面目な性格
何事にも几帳面で、正義感の強い性格の人は、周囲から真面目で信頼できる人と思われることも多く、頼み事に対しても断ることができずストレスを抱えてしまうことがあります。

・他人の目を気にする性格
物事の判断基準が自分ではなく他人に向いてしまっているため、何事に対しても周囲の評価を気にしてしまいます。
周囲の目を気にするあまり、神経の休まる暇もなく、強く疲労感を感じることもあります。

・こだわりすぎる性格
昔気質の職人さんのように、自分で作り上げるものには一切の妥協を許さないタイプ。
責任感がありカッコよくも感じますが、少しの失敗も許せず執着してしまい、そのことがきっかけで、うつ症状を引き起こしてしまうこともあります。

・頑張り屋さんな性格
頑張り屋さんの多くは、ストレスが蓄積していることに気づかず、限界になってはじめてうつ症状を疑いますが、すでに重い症状になっていることも少なくありません。

これらの性格の人の全てが、うつ症状を起こすわけではありません。
しかし、思い当たる場合は、ストレスを回避したり解消する術を身につけ、日頃から心身の状態に気を配ることを強くお勧めいたします。

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