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アルコール依存症にならないために自分で出来る対策

朝の窓辺に置かれた水とハーブティー、今日できることを書いたチェックリストのある静かな風景
朝の窓辺に置かれた水とハーブティー、今日できることを書いたチェックリストのある静かな風景

アルコール依存症は、自分だけでなく家族や周囲の人々にも大きな影響を与え、時には抱いていた夢や目標から遠ざかってしまうこともあります。

また、治療のために通院や入院を必要とすることもあります。

今回は、アルコール依存症にならないために自分で出来る対策をご紹介いたします。

早い段階で気づき、対策していくことが大切です。

あなたはアルコール依存症ですか?

アルコール依存症から回復するにはどうすればいいのでしょうか。
どれくらいアルコールを摂取したら依存症になるのでしょうか。

アルコール依存症になってしまう人は意思の弱い人なのでしょうか。
そもそも、どれくらいの人がアルコール依存症だと自覚しているのでしょうか。

私はアルコール依存症でした。

アルコール依存症とは

長期間にわたって多量のアルコールを摂取し続けてしまうと、飲酒に対するコントロールが効かなくなってしまうことがあります。

簡単にいえば、このような状態がアルコール依存症です。

以前、医師から
「帰宅後、冷蔵庫にビールが入っていないことに気づき、わざわざ買いに行くのはすでに依存が始まっている状態だ」
という趣旨のことを言われたことがあります。

これを基準にすると
「え、それって結構たくさんの人が当てはまるのでは?」
と思ってしまいますよね。

仕事の疲れを癒すため、あるいは自分へのご褒美のために、夕食時にお酒を少々たしなむ。
まさに至福の時です。

ですが、それが少しずつ習慣になり、量が増え、飲まないと落ち着かない状態になってくると話が変わってきます。

もちろん私の場合は、飲酒量も少なくありませんでしたし、断酒する前の長い期間は、過度なストレスも手伝って、飲み始めてから朝起きるまでの記憶がほとんどありませんでした。

大変お恥ずかしい話ではございますが、朝起きたらベッドがびちょびちょだったこともあります。

また、他人に迷惑をかけたことも多々ありましたし、失敗もたくさんしました。

この話は長くなりますので、また別の機会にいたしまして、話を戻します。

うつ症状とアルコール依存症

長年の生活習慣だけが要因でアルコール依存症になるわけではありません。

それまで飲酒の習慣がなかった人であっても、何かをきっかけに適量以上のアルコールを摂取し続けてしまうことがあります。

例えば、強いストレスや不安を飲酒によって紛らわそうとすることがあります。

最初はほんの少しで酔いがまわり、一時的に気が紛れるかも知れません。
ですが、それが習慣になってしまうと、少しずつ飲酒量が増えていきます。

ここではっきりと申し上げますが、過度な飲酒によって、うつ症状や不安が根本的に消えてなくなることはありません。

その場では少し鈍くなったように感じても、あとからさらに気分が落ち込んだり、生活のリズムが乱れたりして、結果として苦しさが強くなることがあります。

いずれにしても、不安を抱えている時ほど、飲酒に頼りすぎないことが大切だと考えます。

断酒する

アルコール依存症にならないため、またアルコール依存症から回復するためには、断酒をすることです。

アルコール依存症からの回復を目指すなら
「節酒でなんとかする」
では難しいこともあります。

当然のことですが、簡単ではありません。

まずは
「断酒する」
と決断しなくてはならないのですが、そのためにはきっかけが必要です。

きっかけといっても、酷い二日酔いの朝は毎回
「もう呑まない」
と誓っていましたし、失敗した時は反省し、自己嫌悪にも襲われ
「これっきりにしよう」
と何度も思いました。

しかし、再び強いストレスや不安を感じると飲酒に走ってしまいます。

このことからもわかるように
「二日酔い」

「酒での失敗」
だけでは、きっかけとして弱いことがあります。

ぜひ試していただきたいのは
「利益」

「損失」
を明確にする方法です。

「利益」を書き出す

まずは、飲酒することで得られる
「利益」
を考えてみましょう。

最初は短期的な
「利益」
です。

短期的な利益
・美味しい
・ストレス発散になる気がする
・仲間や同僚とのコミュニケーションになる
・不安が軽減する気がする

……これくらいでしょうか。
他にもございましたら、思い付くだけ書き出してみてください。

次に、飲酒し続けることで得られる長期的な
「利益」
を考えてみましょう。

長期的な利益
・飲食店の常連客になれる
・飲み友達が出来る
・お酒の種類に詳しくなる

……え〜っと、これくらいしか思いつきません。

あ!飲食店のお姉様方にモテる
……気のせいかも知れませんが。

こうして書き出してみると
「飲酒による利益」
は、意外と短期的で、その場しのぎのものが多いことに気づけるかも知れません。

「損失」を書き出す

次に、アルコールによって被る
「損失」
を書き出してみます。

まずは短期的な
「損失」
です。

短期的な損失
・お小遣いが減る
・翌朝だるい
・飲み過ぎると二日酔いになる

まぁ、酒呑みにとっては損失と呼ぶほどのことではないと感じるかも知れません。
想定内ですよね。

では次に、飲酒し続けることで被る長期的な
「損失」
を考えてみましょう。

長期的な損失
・睡眠の質が慢性的に悪くなる
・二日酔いや睡眠不足からミスが増える
・仕事や人間関係に悪影響が出る
・金銭的な負担が積み重なる
・こころや身体の不調が強くなる
・家族や周囲からの信頼を失う
・孤立しやすくなる

……他にも、もっとたくさんあるはずです。

こうして見てみると
「飲んでいる間は少し楽」
の裏側で、かなり大きな損失が積み重なっていくことがわかります。

「利益」と「損失」を比べてみる

書き出した
「利益」

「損失」
を比べてみてください。

飲食店の常連になることと、仕事や健康や人間関係を削っていくことと、どちらを選ぶでしょうか。

酒の席で出来た飲み友達は、所詮飲み友達である場合も少なくありません。

お酒の種類は、呑まなくても覚えられます。
飲食店のお姉様方にモテたところで、お金がなくなれば通うこともできなくなります。

足しげく通うために無理をして、お金も健康も失ってしまったら、本末転倒です。

ちょっと怖くなってきましたので、最後に
「断酒した場合の利益」
を考えてみましょう。

断酒した場合の「利益」

そもそも飲まないのですから、酒代がかからなくなります。

いままでかかっていた酒代を、他のことに回せるようになります。

ちょっと計算してみてください。

毎日のお酒代が積み重なると、月にどれくらいになっているでしょうか。
一年ではどれくらいでしょうか。

この他にも、ワインや日本酒や焼酎やウイスキー、さらには飲食店での出費もありますよね。

それらが、知らず知らずのうちに口から入って、トイレへと流れていった金額です。

どうぞ、今までかかっていた酒代を正直に計算してみてください。
そして、そのお金があれば何ができるか考えてみてください。

私の場合は
「それなら別のものに使いたい」
と思えることが、断酒を続ける後押しになりました。

お金だけではありません。

朝のだるさが減る。
寝起きが少し楽になる。
昨日の自分の行動を覚えていられる。
自己嫌悪が少し減る。
人との約束を守りやすくなる。

こうしたことも、断酒した場合の大きな利益です。

自分だけで抱え込まない

ここまで
「自分で出来る対策」
としてお話ししてきましたが、もしすでに
「飲む量を自分でコントロールできない」
「やめようと思ってもやめられない」
「飲まないと落ち着かない」
という状態であれば、ひとりで抱え込まないことも大切です。

依存は、気合いや根性だけで何とかなるものではありません。

だからこそ、自分を責めるよりも
「これは助けが必要な状態かも知れない」
と認めることが大事です。

自分で出来ることをしながら、必要であれば医療機関や相談先につながることも、立派な対策のひとつです。

まとめ

お酒は身近なものですが、そのぶん、依存の入り口が見えにくいものでもあります。

最初は
「ただの習慣」
だったものが
「ないと落ち着かない」
に変わっていくことがあります。

アルコール依存症は、意思が弱いからなるのではありません。

だからこそ
「酒なんていつでもやめられる」
と思っているうちに習慣が深くなっていくこともあります。

そうならないために、まずは自分の飲酒習慣を見直しましょう。

飲酒による
「利益」

「損失」
を書き出して比べてみること。
断酒した場合の
「利益」
を具体的に考えてみること。

それだけでも、見え方はかなり変わってきます。

そして、もしすでに
「自分では難しい」
と感じているなら、どうかひとりで抱え込まないでください。

早い段階で気づき、対策すること。
それがとても大切なんです。