怒り・感情が湧いたあと

嫌いな人が頭から離れないとき「興味ないから」と距離を置く

嫌いな人へ注意を奪われ続けるとき、「興味ないから」を認知的脱フュージョンの合図として使い、自分の生活へ意識を戻します。

やわらかな光が差し込む窓辺に、白いカーテンと木の机、マグカップ、植物、閉じたノートが静かに置かれている写真風の画像。

嫌いな人のことが、頭から離れない。

会っていないときまで、その人の言葉や表情を思い出す。

どうしてあんなことを言うのか。

次に会ったら、何を言い返そうか。

嫌いなのに、ずっと考えている。

これって、少し片想いに似ています。

好きな人ではなく、嫌いな人へ、時間も注意も使い続けているからです。

この記事では、嫌いな気持ちを無理に消すのではなく、

「興味ないから」

と、自分の生活へ意識を戻す方法を考えます。

嫌いな人ほど、頭に居座ることがある

人は、心地よい出来事よりも、危険や不快な出来事へ強く注意を向けることがあります。

また傷つけられないようにする。

相手の意図を考える。

次に備える。

そうしているうちに、相手が目の前にいなくても、頭の中では関わり続けることになります。

嫌いな人を考えてしまうことは、その人を好きだからではありません。

心や体が、危険だったことや不公平だったことを、繰り返し確認しているのかもしれません。

離れないのには、理由がある

相手が頭から離れないときは、嫌いという気持ちの下に、別のものが残っている場合があります。

悔しかった。

ばかにされた。

不公平だった。

本当は言い返したかった。

自分を守れなかったように感じている。

嫌いな気持ちを消そうとする前に、何が引っかかっているのかを見ます。

理由がわかっても、相手を許す必要はありません。

「興味ないから」と区切る

頭の中で相手の言葉が始まったら、

「また、あの人のことを考えている」

と気づきます。

そこで、

「興味ないから」

と、少しニヤリとして区切ります。

これは、嫌いな気持ちを押し込めるための言葉ではありません。

ACTで使われる「認知的脱フュージョン」に近い考え方で、頭に浮かんだ内容を事実や命令として追いかけず、ひとつの考えとして見るための合図です。

考えが戻ってきたら、また同じように気づきます。

一度で消えなくても構いません。

空いた場所を、自分のために使う

相手のことを考えないようにするだけでは、注意の行き先がありません。

そこで、今していたことへ戻ります。

音楽を聴く。

仕事へ戻る。

好きな人と話す。

自分が作りたいものへ手を動かす。

大切なのは、相手を頭から追い出すことではありません。

その人に使っていた時間を、自分が大切にしたいことへ戻すことです。

距離を置くだけでは済まない問題もある

今も相手から暴力、威圧、侮辱、ハラスメントなどを受けている場合は、頭の中で距離を置くだけでは足りません。

記録を残す。

物理的な距離を取る。

職場や学校の窓口へ相談する。

問題に合った専門機関へつながる。

現実に危険があるときは、気持ちの整理より安全を優先してください。

怒りが強いときはまず離れた方がいい理由では、怒りの熱が高い場面で、その場から離れる意味を説明しています。

怒りがおさまらないときに試してみたい方法では、怒りの奥にある気持ちや、伝えたいことを整理します。

『嫌われる勇気』は、相手の課題と自分の課題を分ける視点について考える本です。

嫌いな人へ、これ以上の時間を渡さない

嫌いな気持ちは、そのままでも構いません。

忘れなければならないわけでも、許さなければならないわけでもありません。

ただ、その人に自分の時間を渡し続ける必要はありません。

「興味ないから」

と区切り、自分のこころの居場所へ戻ります。

参考資料

この記事は、診断や治療を目的としたものではありません。