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『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル|ストレスとの向き合い方を見直したくて読んだ本

ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』を紹介します。ストレスをただ悪者にするのではなく、向き合い方を見直すきっかけになる本です。

ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』の本を木目の上に置いて撮影した写真

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル

ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』の本を木目の上に置いて撮影した写真
ケリー・マクゴニガルさんの『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』。ストレスを消すのではなく、向き合い方を見直すために読んだ本です。

ストレスは、できればなくしたいものだと思っていました。

不安になる。

疲れる。

眠れなくなる。

心も体も固くなる。

そんな状態が続くと「ストレスさえなければ」と感じてしまうことがあります。

でも、現実にはストレスを完全になくすことは難しいものです。

仕事、人間関係、家族のこと、将来のこと、自分の体調や心の波。

生きていると、どうしても負荷がかかる場面があります。

ケリー・マクゴニガルさんの『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』は、そのストレスをただ悪者にするのではなく、どう向き合うかを考えるための本です。

ストレスをなくせば幸せになれる、という話ではありません。

ストレスの受け止め方や使い方を少し変えることで、困難の中でも自分を支える力につなげられるかもしれない。

そんな視点をくれる一冊です。

ストレスは悪いだけのものなのか

この本で印象に残るのは、ストレスを一方的に悪いものとして扱わないところです。

もちろん、強すぎるストレスや長く続くストレスはつらいです。

心身に負担がかかることもあります。

だから「ストレスは全部いいものです」と言うつもりはありません。

でも、この本はそこで終わりません。

ストレスがあるからこそ集中できること。

大切なものに気づくこと。

誰かとつながろうとすること。

困難を通して、自分の中にある力を知ること。

そういう面にも目を向けていきます。

ストレスがある自分を、ただ弱いと責めるのではなく「今、自分は何かに向き合っているのかもしれない」と見てみる。

その視点は、心が疲れているときにも少し助けになると思います。

ストレスをなくすより、関係を変える

ストレスが強いとき、私たちはよく「このストレスを消さなきゃ」と考えます。

たしかに、休むことや距離を取ることが必要な場面はあります。

無理を続ける必要はありません。

でも、すべてのストレスを避けようとすると、今度は少しの負荷にも怖くなってしまうことがあります。

嫌なことがあるたびに、自分はもうだめだと思ってしまう。

緊張しただけで、失敗する前から逃げたくなる。

少し不安になるだけで、自分には向いていないと決めてしまう。

そんなふうに、ストレスそのものよりも「ストレスを感じている自分」への見方で苦しくなることがあります。

この本は、その見方を少し変えるきっかけをくれます。

ストレスを感じるのは、何かを大切にしているからかもしれない。

緊張するのは、ちゃんと向き合おうとしているからかもしれない。

不安になるのは、自分を守ろうとしている反応なのかもしれない。

そう考えるだけで、ストレスとの距離が少し変わります。

人とのつながりも、ストレスへの力になる

この本では、ストレスと人とのつながりについても考えさせられます。

つらいとき、人はひとりで抱え込みがちです。

迷惑をかけたくない。

弱いと思われたくない。

こんなことを話しても仕方がない。

そう思って、ますます孤立してしまうことがあります。

でも、ストレスがあるときほど、人とのつながりが支えになることがあります。

誰かに話す。

助けを求める。

同じように悩んでいる人がいると知る。

それだけで、抱えているものの重さが少し変わることがあります。

もちろん、誰にでも何でも話せばいいわけではありません。

話す相手は選んでいいです。

無理に明るく振る舞わなくてもいいです。

ただ、ストレスを感じているときに「ひとりで全部なんとかしなきゃ」と思いすぎないこと。

それは、とても大切なことだと思います。

悩みをひとりで抱え込みやすいときは悩みをひとりで抱え込まない方がいい3つの理由も参考になるかもしれません。

この本が合いそうな人

  • ストレスを感じる自分を責めてしまう人
  • 不安や緊張を、全部なくさなければいけないと思っている人
  • 仕事や人間関係の負荷に疲れている人
  • ストレスとの向き合い方を、少し違う角度から考えたい人
  • 研究や実例をもとにした本を読みたい人

読むときに気をつけたいこと

この本は、ストレスを前向きに使うための視点をくれる本です。

ただし、ストレスで苦しんでいる人に「考え方を変えれば大丈夫」と言うための本ではありません。

そこは、とても大事だと思います。

心身が限界に近いとき。

眠れない日が続いているとき。

食欲が落ちているとき。

仕事や生活に大きな支障が出ているとき。

そういう場合は、考え方だけで何とかしようとしなくて大丈夫です。

休むこと、環境を変えること、医療機関や相談窓口につながることも大切です。

また、この本は少し文章量があります。

研究の話やエピソードも多いので、人によっては長く感じるかもしれません。

心が疲れているときは、最初から最後まで一気に読もうとしなくても大丈夫です。

気になる章だけ読む。

今の自分に響くところだけ拾う。

それくらいの距離感でいいと思います。

Take a stepとしての感想

この本の良さは、ストレスを感じる自分をすぐに否定しなくてもいいと思わせてくれるところにあると思います。

ストレスを感じているということは、何かが壊れているという意味だけではないのかもしれません。

何かを大切にしている。

何かに向き合おうとしている。

今の状況を乗り越えようとしている。

そういうサインとして見られることもあります。

もちろん、つらさを美化する必要はありません。

苦しいものは苦しいです。

逃げていい場面もあります。

休んだ方がいいときもあります。

でも、ストレスを感じるたびに「自分は弱い」と決めつけなくてもいい。

そこに、この本のやさしさがある気がします。

ストレスをなくすことだけを目指すのではなく、ストレスとの関係を少し変えてみる。

その視点は、Take a stepで大切にしている「自分を責めすぎないこと」ともつながります。

不安や緊張に押しつぶされそうなとき。

ストレスを感じる自分を責めてしまうとき。

この本は、今の自分を少し違う角度から見直すきっかけになる一冊です。