『思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳』菅原洋平|行動のクセを責めすぎないために読んだ本
行動が早すぎる傾向と、考えすぎて止まる傾向を、本書独自の整理として理解し、自分を責めずに扱い方を変える視点を紹介します。
思いついたまま動いて後悔することがあります。
反対に、考えすぎて動けなくなることもあります。
菅原洋平さんの『思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳』は、そうした行動の傾向を、性格の弱さだけで見ないための本です。
本書独自の「二つのタイプ」
本書では、行動が先に出やすい傾向と、慎重に考えすぎて止まりやすい傾向を、二つのタイプとして整理しています。
これは医学的な診断分類ではありません。
人をきれいに二分するためではなく、自分に出やすい行動の癖を知るための説明として読むのがよいと思います。
弱みを消すより、使い方を変える
すぐ動けることは、新しいことを試す力になります。
慎重に考えられることは、危険や抜けを見つける力になります。
困るのは、その特徴が場面に合わず、修正できなくなっているときです。
動きが速すぎるなら、確認する時間をひとつ入れる。
考えすぎて止まるなら、最初の動作だけを小さくする。
別人になろうとせず、扱い方を少し変えるという考え方が、この本の読みやすいところです。
この本が合いそうな人
- 行動が早すぎる、または慎重になりすぎることで困っている人
- 自分の癖を根性ではなく、仕組みとして見直したい人
- 小さな調整方法を探している人
読むときに気をつけたいこと
タイプの名前を、新しい自己否定の材料にしないことが大切です。
衝動性や動けなさが生活へ大きく影響している場合は、タイプ分けだけで結論を出さず、医療機関や専門家へ相談してください。
Take a stepとして残ったこと
行動の癖にも、それぞれ理由と役立つ面があります。
自分を責める前に、どの場面で困り、何を一つ足せば扱いやすくなるのかを見る。
その入口として読みやすい一冊です。