価値観・自分らしさ

時代の空気に流されすぎないために、自分の価値観を見直す

時代の「こうした方がいい」と、自分が大切にしたいことをいったん分け、今の生活に合う価値観を確かめる方法をまとめました。

温かい生成りの壁と木の床の静かな室内に、丸い白いクッションと小さな陶器のオブジェが置かれ、壁にはやわらかな光と影が揺れるように映っている写真風の画像。

時代の空気が変わると、心が落ち着かなくなることがあります。

もっと働いた方がいい。

新しいことを始めた方がいい。

人とつながった方がいい。

身軽に生きた方がいい。

次々に聞こえてくる「こうした方がいい」を追いかけているうちに、自分が何を望んでいたのかわからなくなることがあります。

変化に合わせる力は大切です。

でも、時代に合っていることと、自分に合っていることは同じではありません。

この記事では、まわりで語られる価値観と、自分が大切にしたいことをいったん分け、今の生活に合う方向を確かめます。

時代の変化に、心が揺れることがある

社会の変化を知ることは、自分の生活を考えるうえで役立ちます。

一方で、情報が多いほど、今のままでは遅れてしまうように感じることがあります。

SNSでは、新しい働き方、暮らし方、成功の形が次々に見えます。

それを見て、

「自分も変わらなければ」

と焦ることがあります。

でも、不安に押されて選んだ変化が、いつも自分を楽にするとは限りません。

借りてきた価値観を、自分のものだと思うことがある

長く聞き続けた言葉は、自分の考えのように感じられることがあります。

仕事では成長し続けるべき。

人脈は多い方がよい。

休むより、挑戦した方がよい。

こうした価値観が自分に合う人もいます。

でも、家族との時間、静かな暮らし、ひとりで過ごす時間、安定した生活を大切にしたい人もいます。

まわりで高く評価されていることと、自分が大切にしたいことは、分けて考えて構いません。

価値観は、正解ではなく方向を示すもの

ここでは、ACTで使われる「価値観の明確化」という考え方を取り入れます。

価値観とは、達成して終わる目標ではなく、自分がどのような方向で生きたいかを示すものです。

たとえば、

  • 家族を大切にしたい
  • 静かな時間を守りたい
  • 誠実に仕事をしたい
  • 無理のない関係を選びたい
  • 好奇心を持って学びたい

価値観は、立派な人に見せるためのものではありません。

迷ったときに、何を選ぶと自分の生活に納得しやすいかを考えるための目印です。

自分の価値観を見直すための問い

何を目指すべきかではなく、今の生活で何を感じているかから考えます。

  • 今、何に一番疲れているのか
  • 本当は、何を減らしたいのか
  • どんな時間に、少し安心するのか
  • 誰にも評価されなくても、残したいものは何か
  • これから増やしたい時間は何か

すぐに答えが出なくても構いません。

まずは、今の生活で「これは少し違う」「これは残したい」と感じることを一つ拾います。

流されないことは、変わらないことではない

自分の価値観を大切にすることは、頑固に変化を拒むことではありません。

新しい方法を試し、合わなければ戻す。

今まで大切だったものが、変わることもある。

家族や環境の変化によって、優先したいことが変わることもあります。

大切なのは、まわりが変わったから自動的に従うのではなく、今の自分に合うかを確かめて選ぶことです。

人に合わせすぎて、自分がわからなくなるときでは、相手に合わせる中で見えにくくなった価値観を確かめる方法を紹介しています。

自分を受けとめるために、まず見直したいことでは、自分の反応を少し離れたところから見るワークをまとめています。

『カール・ロジャーズ入門』は、人の期待に合わせることと、自分が自分になることについて考える本です。

時代の声より、自分の感覚へ戻る

自由に生きることも、安定を大切にすることも。

挑戦することも、今の場所を整えることも。

どちらかだけが正しいわけではありません。

まわりの声が大きいときほど、自分の生活で感じている小さな違和感や安心へ戻ります。

誰かの正解を、そのまま自分の正解にしなくていいんです。