考えすぎて動けないときに、まず見直したいこと
考えすぎて動けないとき、自分を怠けていると責めすぎなくても大丈夫です。正解を出してから動くのではなく、最初の一歩を小さくして、少し試してみる考え方をまとめました。
考えすぎて動けないときに、まず見直したいこと
やらなきゃいけないことは、わかっている。
でも、なかなか動けない。
頭の中では、何度も考えている。
どうしたらいいかも、少しはわかっている。
それなのに、体が動かない。
そんな日があります。
考えすぎて動けないとき、自分のことを「怠けている」と責めてしまうことがあるかもしれません。
でも、動けない理由は、気合いが足りないからだけではないはずです。
不安が強かったり、失敗したくなかったり、何から始めればいいかわからなかったりすると、頭だけが働き続けて、行動が止まってしまうことがあります。
考えることは悪いことではありません。
ただ、考えることで自分を追い詰めているなら、少しだけ見直してみてもいいのではないでしょうか。
考えているのに動けないのは、怠けているからとは限らない
考えすぎて動けないとき、心の中ではいろいろなことが起きています。
失敗したらどうしよう。
うまくできなかったらどうしよう。
あとで後悔するかもしれない。
もっと良い方法があるかもしれない。
今やっても意味がないかもしれない。
そんなふうに、頭の中で可能性を広げすぎてしまうことがあります。
考えること自体は、自分を守るための働きでもあります。
危ないことを避けたり、失敗を減らしたり、より良い選択をしようとするために、私たちは考えます。
だから、考えすぎる自分をいきなり責めなくて大丈夫です。
ただ、考えることが長く続きすぎると、行動するための力が残らなくなることがあります。
頭の中ではずっと動いているのに、現実では何も進んでいない。
そうなると、さらに自分を責めてしまいます。
そして、自分を責めるほど、次の一歩が重くなることがあります。
「正解を出してから動く」だと、動き出せないことがある
考えすぎて動けないときは、無意識のうちに「正解を出してから動こう」としていることがあります。
失敗しない方法を見つけてから動く。
最短ルートがわかってから動く。
自信が持てるようになってから動く。
気持ちが整ってから動く。
でも、現実には、動いてみないとわからないこともあります。
少しやってみて、合わなければ直す。
違ったと思ったら、戻る。
思ったより大変なら、やり方を小さくする。
そうやって調整しながら進むこともできます。
最初から正解を出そうとすると、始める前のハードルが高くなります。
だから、考えすぎて動けないときは、「正解を出すこと」よりも「少し試すこと」を目標にしてみてもいいのです。
最初の一歩を小さくしすぎるくらいでいい
動けないときは、目標が大きすぎることがあります。
部屋を片づける。
仕事を終わらせる。
運動を始める。
生活を整える。
ちゃんと返信する。
どれも大事なことかもしれません。
でも、心が疲れているときには、その言葉だけで重く感じることがあります。
そんなときは、最初の一歩を小さくします。
- 部屋を片づける前に、ゴミをひとつ捨てる
- 仕事を終わらせる前に、ファイルを開くだけにする
- 運動を始める前に、靴下を履くだけにする
- 返信を書く前に、相手のメッセージを一度読むだけにする
- 生活を整える前に、水を一杯飲む
これくらい小さくていいのかと思うくらいで大丈夫です。
大切なのは、完璧に進めることではなく、「止まっていた状態から少しだけ動くこと」です。
小さく動くと、次に何をすればいいかが少し見えてくることがあります。
考えているだけでは見えなかったことが、ほんの少し動くことで見えることがあります。
「やる気が出たら動く」ではなく「動ける形にする」
やる気が出たらやろう。
気分が整ったら始めよう。
集中できるようになったら進めよう。
そう思うことがあります。
でも、やる気や気分は、待っていてもなかなか来ないことがあります。
特に、疲れているときや不安が強いときは、やる気を出そうとすること自体がしんどくなることがあります。
だから、やる気を出すより先に、動ける形にしてみます。
たとえば、机の上に必要なものだけ置く。
スマホを少し離す。
作業時間を5分だけにする。
終わらせるのではなく、始めるだけにする。
誰かに見せる前提ではなく、自分用のメモとして書く。
こうして、行動の入り口を低くします。
自分を追い込んで動かすのではなく、動きやすい形に整えてあげる。
それだけでも、少し始めやすくなることがあります。
考えを止めようとしなくてもいい
考えすぎているとき、「もう考えるのをやめなきゃ」と思うことがあります。
でも、考えを無理に止めようとすると、かえってそのことが気になってしまうこともあります。
だから、考えを止めるより、考えを書き出して外に出してみます。
頭の中だけで考えていると、同じことが何度も回りやすくなります。
紙やメモに書くと、少し距離を置いて眺めやすくなります。
書く内容は、きれいにまとめなくて大丈夫です。
- 何が気になっているのか
- 何が怖いのか
- 本当は何をしたいのか
- 今できる一番小さいことは何か
このくらいで十分です。
考えをなくすためではなく、考えに飲み込まれすぎないために書いてみます。
できなかった日を、全部だめな日にしない
考えすぎて動けなかった日は、夜になってから自分を責めてしまうことがあります。
今日も何もできなかった。
また先延ばしにした。
自分は本当にだめだ。
そんなふうに感じることがあるかもしれません。
でも、できなかった日を、全部だめな日にしなくてもいいはずです。
何も進んでいないように見えても、頭の中でずっと考えていたのなら、それだけ疲れているはずです。
動けなかった日には、動けなかったなりの理由があります。
その理由を無視して、自分を責めるだけだと、次の日の一歩も重くなります。
だから、できなかった日は、少しだけ区切りをつけてみます。
今日は動けなかった。
でも、明日はひとつだけ小さくする。
そうやって、全部を取り返そうとしないことも大切です。
このテーマに近い記事
考えすぎて動けないときは、同じことを何度も考えてしまう状態や、やる気が出ない状態ともつながっていることがあります。
同じことを何度も考えてしまう理由と、少し距離を置く方法では、頭の中で考えが回り続けるときの距離の置き方について書いています。
わかっているのにやる気が出ない時に試して欲しい方法では、やらなきゃと思っているのに動けないときの工夫をまとめています。
何もしたくない日はどう過ごせばいいかでは、無理に動こうとしない日の過ごし方について書いています。
このテーマに近い本
考えすぎて動けないときは、自分の行動のクセや、意志力との付き合い方を別の角度から見直す本が助けになることがあります。
『思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳』は、行動のクセを性格の問題だけにせず、頭の使い方として見直すきっかけになる本です。
『スタンフォードの自分を変える教室』は、意志力を根性だけで考えず、仕組みとして見直したいときに読みたい本です。
『がんばらない戦略』は、努力を増やすのではなく、努力の向け方を見直したいときに合う本です。
どの本も、「もっと頑張れ」と追い込むための本ではありません。
動けない自分を責めすぎず、少し違う見方を持つための本として読むといいのだと思います。
考えすぎて動けない自分を、責めすぎなくていい
考えすぎて動けないとき、必要なのは強い決意だけではありません。
小さく始められる形にすること。
正解を出してからではなく、少し試してみること。
考えを書き出して、頭の外に置いてみること。
できなかった日を、全部だめな日にしないこと。
そういう小さな工夫が、次の一歩につながることがあります。
動けない日があるからといって、あなたがだめなわけではありません。
心が疲れているのかもしれません。
不安が大きくなっているのかもしれません。
始めるための形が、少し大きすぎただけかもしれません。
まずは、今できる一番小さいことをひとつだけ。
それで十分な日があります。
考えすぎて動けないときは、自分を責める前に、行動の入り口を少し小さくしてみてください。
少しづつで大丈夫です。