動けない・やる気が出ない

仕事でやる気が出ないときに試したい10の工夫

仕事でやる気が出ないとき、気合いを足す前に、行動活性化や段階的課題設定に近い10の工夫で始める負担を小さくします。

やわらかな午後の光が差し込む静かな作業部屋の入口付近に、シンプルな木の椅子と、小さな白い陶器のタイマー、整えられた無地カードが置かれている写真風の画像。

仕事をしなければならないのに、やる気が出ない。

パソコンを開いても、手が止まる。

仕事のことを考えるだけで、疲れる。

そんな日は、気合いを足す前に、何が動きを止めているのかを見た方がよいことがあります。

疲れている。

仕事が大きすぎる。

何から始めるのかわからない。

失敗したくなくて、最初から完璧を求めている。

理由によって、役立つ工夫も変わります。

この記事では、仕事へ取りかかる負担を減らす10の工夫を、短くまとめます。

やる気が出ない理由を先に見る

やる気が出ない状態は、意志の弱さだけでは説明できません。

睡眠不足、体調、仕事量、人間関係、仕事内容への納得感、失敗への不安などが関係することがあります。

まず、

「今は、始め方を変えれば動けそうなのか」

「仕事から離れて休む必要があるのか」

を確認します。

動く力が残っているなら、次の中から合いそうなものを一つ試します。

仕事を始めやすくする10の工夫

1.5分だけと決める

終わらせることではなく、5分だけ触れることを目標にします。5分が長ければ、1分でも構いません。

2.最初の動作まで小さくする

「資料を作る」ではなく、「ファイルを開く」「見出しを一つ書く」まで分けます。

3.最初は下書きにする

完成品を作ろうとせず、まず雑な下書きを作ります。直す作業と、ゼロから作る作業を分けます。

4.今日やることを三つまでにする

長い一覧を見続けず、今日扱うものだけを選びます。急ぎでないものは別の場所へ移します。

5.始めるまでの障害を減らす

必要な資料を開いておく、机の上を今使うものだけにする、スマートフォンを離すなど、意志以外の部分を整えます。

6.終わる時間を先に決める

いつまでも続くように感じると、始めにくくなります。「15分で止める」「ここまでで終える」と区切ります。

7.仕事の先にあるものを確かめる

誰のために行うのか、自分が何を守りたいのかを見ます。意味を見つけられない仕事があることも、そのまま認めます。

8.困っていることを短く伝える

「優先順位を確認したい」「ここで止まっている」と、必要な部分だけ相談します。

9.できたことを残す

終わらなかった仕事だけでなく、着手したこと、確認したこと、保留にしたことも記録します。

10.最低ラインを決める

余裕のない日は、「今日はメールを一件返せば終わり」など、守る範囲を決めます。

これらは、心理療法で使われる行動活性化や段階的課題設定のうち、「行動を始められる大きさまで小さくする」という考え方に近い工夫です。

ここでは治療として行うのではなく、やる気が整うのを待つだけでなく、今の状態でも取りかかりやすくするために使います。

工夫より、休息や相談が必要な日もある

何を小さくしても取りかかれない。

眠れない、食べられない状態が続いている。

以前できていた仕事まで難しくなった。

職場の威圧やハラスメントで、強い緊張が続いている。

そのような場合は、やる気の工夫だけで何とかしようとしないでください。

仕事量を相談する、休む、医療機関や社内外の相談窓口へつながるなど、負担そのものを見直します。

考えすぎて動けないときに、まず見直したいことでは、行動実験と行動活性化の考え方を詳しく説明しています。

何もしたくない日はどう過ごせばいいかでは、小さく動くことも難しい日の過ごし方をまとめています。

『がんばらない戦略』は、努力を増やすより、行動しやすい仕組みを作ることについて考える本です。

やる気を待たず、始められる形を作る

やる気が出ない日に、10個すべてを試す必要はありません。

今の自分を止めているものに合う工夫を、一つだけ選びます。

それでも重いなら、工夫ではなく休息が必要なのかもしれません。

自分を追い込むより、始め方や負担を調整します。

参考資料

この記事は、診断や治療を目的としたものではありません。